トップページ > 百人一写
朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな
夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関は許さじ
いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に 匂ひぬるかな
大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立
やすらはで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな