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忍ぶれど 色に出にけり 我が恋は ものや思ふと 人の問ふまで
朝茅生の 小野の篠原 忍ぶれど あまりてなどか 人の恋しき
忘らるる 身をば思はず ちかひてし 人の命の 惜しくもあるかな
白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ
人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香ににほひける