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誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松も昔の 友ならなくに
ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ
山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに 吉野の里に 降れる白雪
有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花