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山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば
みかの原 わきて流るる いづみ川 いつ見きとてか 恋しかるらむ
小倉山 峰の紅葉葉 心あらば いまひとたびの みゆき待たなむ
名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな
このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
月見れば 千々に物こそ 悲しけれ 我が身ひとつの 秋にはあらねど